介護職で手取り12万って少ないのかな?
今月の給料が12万円くらいしか貰えなくて生活が苦しい・・・
介護職は肉体的・精神的に大変な仕事であるにもかかわらず給料が低く、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、上記のような悩みを抱えている方に向けて、手取り12万から抜け出すためにすべきことについて解説します。
介護職で手取り12万円はかなり少ない。手取り12万から抜け出すに方法は以下の5つ。
- 夜勤に入る
- 資格を取る
- 副業をする
- 給料の高い会社に転職する
- 異業種へ転職する
【結論】介護職で手取り12万はかなり少ない
あなたが介護職としてフルタイムで働いているのであれば、手取り12万はかなり少ないです。
ちなみに介護職の平均月収は25.7万円、手取りにすると約20万円となるため、手取り12万円は平均月収より8万円程低いです。
手取り12万(額面だと約15万円)で仮に時給を計算した場合、時給937円(15万円÷160時間)という計算結果となります。
最低賃金の全国平均は時給1,004円ですので、金額面で考えるのであれば、居酒屋などの高時給なバイトを選んだほうがいいということになります。
介護職はすごい大変な仕事にもかかわらず、給料が低い場合が多いですよね・・・
参考:令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 企業規模計(10人以上) 、令和5年度地域別最低賃金改定状況
介護職の手取りが少なくなる理由
介護職の手取りが少なくなる理由は主に以下の3つです。
- 財源が限られている
- 施設の内部留保費が多い
- 非正規職員として働いている
順番に解説していきます。
財源が限られている
財源が限られていることが、介護職の給料が低い主な原因です。
介護職の給料は主に介護保険料や税金から支払われていますが、少子高齢化が進む日本では、財源の確保が難しくなってきています。
もし非営利法人やNPO法人が運営している施設の場合は、寄付金や助成金・補助金などが収入源となるため、さらに給料が低くなります。
加えて、介護業界では介護保険法により施設が勝手に昇給やボーナスを出すことはできないため、介護職として高収入を目指すのは難しいのが現状です。
やはり介護などの福祉の仕事は、税金が関係してくるので高収入を得づらいですね・・・
施設の内部留保費が多い
内部留保が多く、従業員に給料として還元されていない場合もあります。
内部留保とは、企業が経営を安定させるために社内に蓄えておく利益です。
2013年に厚生労働省が特別養護老人ホーム(特養)の財務状況を調査し、総額で2兆円規模の内部留保が発覚しました。
介護業界の内部留保については未だに議論されていますが、従業員に還元されにくいという構造はしばらく変わらないでしょう。
非正規職員として働いている
非正規の介護職員として働いている場合は、正社員よりも給料が低くなります。
介護の求人サイトによると、東京都のパートや派遣の介護職の場合、時給1400~1700円が相場になります。
引用:介護求人ナビ
時給1700円で1カ月の給料を計算した場合、月収は約27万円と一見十分な金額のように思えます。
しかし派遣社員やパートはボーナスがないため、年収で換算すると約326万円で、正社員より約70万円年収が低くなります。
金銭的な面で見ると、やはり正社員に軍配があがります
介護職が手取り12万から抜け出す方法
介護職で手取り12万から抜け出す方法は以下の4つ。
- 夜勤に入る
- 資格を取る
- 副業をする
- 給与の高い会社へ転職する
- 異業種へ転職する
順番に解説していきます。
夜勤に入る
介護で夜勤のシフトに入った場合は、日勤で働くより多くの給料をもらえます。
夜勤は以下の制度のおかげで効率よく稼ぐことができます。
- 深夜割増賃金(22:00~5:00に勤務した場合に、25%以上賃金が割増される)
- 時間外割増賃金(8時間以上勤務した場合に、25%以上賃金が割増される)
- 夜勤手当(夜勤した者に支払われる一定の手当。職場によって異なる)
時給1700円で1カ月で10日夜勤に入るシミュレーションをすると、29,750円賃金が増えます。
もしあなたが若くて体力に自信がある場合や、夜型の人間の場合は夜勤は非常におすすめです。
夜勤は基本的に利用者も寝ているので、昼間より忙しくないのもメリットのひとつですね
資格を取る
給料を上げるには、介護に関連する資格を取るのも有効です。
以下は厚生労働省が発表している介護職の平均給与額です。
保有資格 | 平均給与額 |
介護福祉士 | 331,080円 |
社会福祉士 | 350,120円 |
介護支援専門員 | 376,770円 |
実務者研修 | 302,430円 |
介護職員初任者研修 | 300,240円 |
保有資格なし | 268,680円 |
介護支援専門員(ケアマネージャー)と保有資格なしの平均給与を比較した場合、10万円以上給与に差があることがわかります。
今後も介護業界で働いていくのであれば、資格を取っておいて損はないでしょう。
資格取得すれば知識も身について給料も上がるので、一石二鳥ですね!
副業をする
手取り12万円から抜け出すには、副業で収入を上げるという方法もあります。
介護職の方が取り組める副業としては、以下のようなものが挙げられます。
- 介護の仕事の掛け持ち
- 飲食店などでのアルバイト
- 家事代行
- Webライティング・ブログ
- 動画編集
- ハンドメイド
- せどり
この中で筆者がおすすめの副業は、在宅でできるうえに専門性を活かせるWebライティングです。
介護職の方で実際にWebライターとして活躍されている方は多いですし、うまくいけば本業の介護の仕事より稼げる場合もあります。
効率よくWebライティングで稼ぎたい方は、スクールに通うことをおすすめします。
スクールに通う場合は多少お金がかかりますが、Webライティングで稼げるようになれば、すぐに元が取れます。
私もWebライティングを始めて1カ月で、月8万円ほど稼ぐことができました!
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給料の高い会社へ転職する
資格を取っても全然給料増えない・・・
夜勤や副業をしたいけど体力的にもしんどい・・・
上記のような場合は、給料の高い職場への転職をおすすめします。
「介護職員処遇改善加算」を受けている施設であれば、給料が上がる可能性が高いです。
「介護職員処遇改善加算」とは、介護職員のキャリアアップや労働環境の改善のために、国から施設へ一定の金額が支給される制度です。
また住宅補助や家族手当などの福利厚生が充実している施設であれば、給料の手残りが多くなるため、余裕を持った生活が送れるようになるでしょう。
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気になる施設は、ネットの口コミや、実際に働いた人から直接話を聞けたりすると安心ですね
異業種へ転職する
介護業界に将来性を感じない・・・
正直介護以外の仕事も興味ある・・・
もし転職するのであれば、異業種への転職も視野に入れることをおすすめします。
介護職と似た仕事で、介護職(平均年収 347万円)より給与が高い業種は以下のような職種が挙げられます。
- 保育士(平均年収 404万円)
- リハビリ職(平均年収 448万円)
- 看護師(平均年収 508万円)
介護職とは関係が薄いですが、未経験でも就職しやすく、介護職より平均年収が高い業種は以下になります。
- 飲食店スタッフ(平均年収 398万円)
- ITエンジニア(平均年収 550万円)
- 営業(平均年収 680万円 ※保険営業の場合)
上記以外にも未経験から転職しやすい職種は多くありますので、視野を広げて様々な業界を研究してみることをおすすめします。
高年収を狙いたいなら業界選びは本当に大事です
参考:令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 企業規模計(10人以上)
異業種への転職はIT業界がおすすめ
異業種へ転職したいけど、どの仕事を選べばいいかわからない・・・
もしあなたが介護職から異業種への転職を考えているのであれば、IT業界がおすすめです。
実際に介護職で未経験の状態から、IT業界に転職された方も一定数います。
ケアマネジャーになってみると、想像以上に給与が低かったのです。しかも、かなり年上だった先輩ケアマネジャーの給与額も決して高くないことが分かりました。
28歳の時に生まれた長男は病気がちで、保育園に預けるのが難しい状況でした。それで、育児のために妻は介護施設を辞めていましたから、一家の稼ぎ手は私だけ。それなのにこの収入では、とても家族を支えていけないと焦りました
~中略~
年収も介護職時代に比べると2倍以上になり、家族もとても喜んでいます。プログラミングを学んで本当に良かったです
引用:介護職からNewsPicksエンジニア 憧れを実現したリスキング
福祉の仕事は好きだったのですが、コロナ禍をきっかけに将来について現実的に考えるようになり、「好き」だけでやっていくのは難しいかもしれないと思うようになりました。
~中略~
異業種からの転職、そして独学していたプログラミングが今となっては本業となり、良い意味で違和感はまだありますが、日々新しいことを積み重ねていく感覚は楽しいと感じています。
引用:介護福祉士→サーバーサイドエンジニアへ。キャリアチェンジで生まれた新たな展望
-前職から転職をしようと思った背景をお聞かせください。
背景は、大きく3つあります。
介護サービス利用者の方々は365日サービスを必要としている方が多く、他業種と比較して休みが少なかったことや、身体介助によって自身が腰を痛めてしまうことが多くあり、長く続けられないと感じてしまったこと。
そして、元々IT業界に興味があり、IT業界の方がキャリアの幅が広がると考え、転職を考えるようになりました。
~中略~
夜間勤務もありますが、その分休みが多いためワークライフバランスは非常に良いと思います。常駐先では穏やかな方が多く、設備も整っているため環境は非常に良いです。
引用:介護業界からIT業界に転職!チームリーダーとして活躍する彼にインタビュー。
また、IT業界には他の業界にはない多くの魅力があります。
- 未経験からでも就職しやすい
- 年収が高く、昇給しやすい
- 柔軟な働き方ができる
- 専門スキルが身につく
- 将来性がある
- 肉体的に楽
給与水準も高いため2~3年経験を積んでスキルを磨けば、正社員なら年収400~500万、フリーランスとして独立すれば年収700万~800万くらいは割とすぐに稼げます。
またIT業界は人手不足が深刻で、近年は異業種からの採用を積極的に行っているため、もしIT業界に興味があれば今がチャンスです。
IT業界に興味はあるけど何のスキルもないし不安・・・
なんか難しそうだし・・・
スキルがなくても大丈夫ですし、ちゃんと勉強すればそんなに難しくないです!
IT業界への転職に不安があるかと思いますが、ウズカレITが提供している教育プログラムを受講しスキルを身に着ければ、IT業界への転職は余裕です。
相談は無料ですので、IT業界への転職について一度相談してみてはいかがでしょうか?
\高年収と理想の働き方を手に入れよう/
まとめ
この記事では介護職が手取りが少なくなる理由と、対処法について解説しました。
介護業界は業界の構造上、高収入を得るのは難しいのが現状です。
介護職は社会になくてはならない重要な仕事ですが、今後も給料が大きく上がっていくことは考えづらいです。
もしあなたが現状に不満を持っているのであれば、真剣に副業や転職などを検討してみてはいかがでしょうか?
この記事が少しでも役に立てば幸いです!