憧れの保育士になったものの、つらいと感じる瞬間ばかりで、「保育士なんて二度とやりたくない…」と退職・転職を検討している方も多いのではないでしょうか。
いくら子どもが好きでやりがいがある仕事とはいえ、もう少し気楽に働きたいと思うのは当然のことです。
この記事では上記のような方に向けて、以下を解説します。
- 保育士を「二度とやりたくない」と思う理由
- 「二度とやりたくない」と言われるのに保育士が人気の理由
- 保育士を「二度とやりたくない」と思った時の対処法
保育士を「二度とやりたくない」と思う理由
保育士を二度とやりたくないと思う理由は以下のとおり。
- 人間関係が最悪
- 責任が重いのに給料が安い
- 人手不足で仕事が回らない
- 時間外労働が多すぎる
- 早番や遅番といった変則勤務がきつい
- 保護者からのクレーム対応がしんどい
- 誰でもできる仕事だと思われている
順番に解説していきます。
人間関係が最悪
保育士を二度とやりたくない理由として「人間関係が最悪」というものが挙げられます。
そもそも保育士介護士の給料が安いのも異常でおかしいんだよな。仕事も3Kで人間関係もキツくて、ただでさえストレス溜まる仕事なのに。そりゃ離職率高いのも納得で分かるわ
引用元:X
保育士時代の一言日記より…
職場の人間関係の悩みが尽きない。ストレスが溜まり、仕事に影響が出ることも…。保育や子どもたちのことで悩むならまだしも、人間関係で悩むとか馬鹿馬鹿しすぎてつらい!#保育士辞めたい#限界保育士
引用元:X
保育士の人間関係は、以下の理由から悪くなりやすいです。
・女性同士の陰口、派閥争い
・保育観の違い
・保護者とのトラブル
保育士は女性の割合がかなり高いため、必然的に陰口や派閥争いが起きやすい環境です。
仮に自分が陰口の対象ではなくても精神的にも疲弊してしまいます。
上司や同僚と保育観が合わず自分の理想の保育を実現できないため、ストレスを感じて辞めたいと考えてるケースもあります。
また、保育士は対応する保護者を選べないので、モンスターペアレント気味の保護者の対応をしなければならないときはうんざりするでしょう。
責任が重いのに給料が安い
保育士は子どもたちの命を預かる責任重大な仕事にも関わらず、給与は他の職種よりも低いです。
保育園無償化のときに、先ずは、保育士の給料改善せぇ!!!!ってめっちゃ思ったよね。箱があっても、人材がなくて子供受け入れられませんって園、あの時点で沢山あったのに。 本当あほ。なんで日本の政府はこんなにアホ揃いなの????? それともなに?女の給料上げるのが嫌なの???
引用元:X
令和3年度の保育士の平均年収は382万円と日本の平均年収の443万円よりも60万円程低いです。
地方で働く保育士の場合もらえる額はもっと少なくなり、手取り14~15万という場合もあります。
また、保育士の給与は保護者からの保育料や国からの補助金(税金)から賄われており、収入限が限られているため給与が非常に上がりづらいです。
事故が起きないよう日々細心の注意を払いながら、大勢の子どもたちの面倒をみるのは本当に大変です。
責任が重いのに給料が安ければ、保育士を辞めたいと思うのも当然です。
参考:令和3年賃金構造基本統計調査、令和3年分 民間給与実態統計調査
人手不足で仕事が回らない
保育園は慢性的な人手不足のため、働いている保育士に仕事が集中します。
配置基準(子どもの年齢ごとに最低限必要な保育士の人数)は以下の通りで、4歳以上は30人を1人で担当しなければいけません。
年齢 | 人数 |
---|---|
0歳児 | 子ども3人に対し保育士1人 |
1~2歳児 | 子ども6人に対し保育士1人 |
3歳児 | 子ども20人に対し保育士1人 |
4歳児以上 | 子ども30人に対し保育士1人 |
そのほかに、令和6年度からは少子化対策の一環で、親が就労していなくても子どもを保育所などに預けるられる制度「こども誰でも通園制度」が始まり、働く保育士への負担が増えることが予想されます。
保育士は子どもの保育だけではなく、連絡帳の作成や日誌、発表会などのイベントに向けた準備もあります。
日中は子どもの保育で忙しいため、時間内に仕事が終わることはほぼなく、多くの保育士が仕事を持ち帰ってサービス残業で対応しているのが現状です。
30人を1人で面倒見るとか大変すぎる・・・
早番や遅番といった変則勤務がきつい
早番や遅番といった変則勤務がきついという声も多いです。
看護士、保育士、介護ヘルパー などの人手不足の業種は、賃金に比べて、仕事量の多さ、仕事への責任 変則的な勤務時間などが見合ってないと思います。だから人手不足なんじゃないのかな。賃金を上げるとか、1人1人の負担を軽減させる様な事をしていかないと、人手不足が解消しないんじじゃないかな。
引用元:X
保育士一人で早番からの遅番はきつい(._.)
引用元:X
保育士は早番・中番・遅番と3交代制での勤務が一般的です。
早番(7時〜16時)、中番(9時~18時)、遅番(11時~20時)という勤務時間が多く、土曜日も人が足りない場合は出勤する必要があります。
そのため、早番の時は5時に起きるけど遅番の時は9時に起きるというような生活になってしまうと、毎日の生活リズムを整えづらく夜寝付けない、プライベートの予定を立てづらいといった不満の声も多いです。
保護者からのクレーム対応がしんどい
保護者からのクレーム対応に疲れたという保育士の方も多いです。
私の保育士してる友達から聞くと お迎えまでの時間にアンパンマンをみんなで見てたら、親から 「暴力表現があって家ではしまじろうしか見せてないので、アンパンマンは見せないで下さい」ってクレームがあったってよ! そんなん低賃金で相手しとれんやろ
引用元:X
例えば、以下のようなクレームが挙げられます。
・子どものケガをした際のタクシー代や治療費を払ってほしい
・行事で子供が見えづらいため位置を変えてほしい
・行事の日程を変えてほしい
・苦手な食べ物があるので、給食のメニューを変えてほしい
・トイレトレーニングなどのしつけをしてほしい
普段の大変な保育の業務に加えて、保護者側の無理難題も対処しなければならないとなると、やはり気が滅入ってしまいますよね。
誰でもできる仕事だと思われている
「保育士は誰でもできる仕事だと思われている」と感じている保育士の方もいます。
こういう記事が出ると保育士の賃金上げろとか皆言うけどさ 結局何も変わらん 所詮みんな誰でもできる簡単なお仕事と思ってんのよ 皆が本気で保育士の仕事に感謝してるなら何十年も低賃金で保育士こき使われてないんですわ 保育士擁護したとて冷めた目で見てますよ、現役保育士
引用元:X
以前ホリエモンが「保育士は誰でもできる仕事」と言って炎上していたのは記憶に新しいですが、世間一般でもそのような考えを持っている方は少なくありません。
まず保育士になるためには、以下のどちらかの方法で保育士資格を取得しなければいけません。
- 保育士試験に合格する
- 指定保育士養成施設を卒業する
保育士というのは、自分の子どもの面倒だけを見る一般の母親とは違い、生まれも育ちも違う子どもたちに対して、1人1人適切な保育をする必要があります。
適切な保育をするにはやはり専門的な知識と実務経験が必要になります。
しかし現状としては前述のとおり、「2.指定保育士養成施設を卒業」してしまえば、たとえ専門性がなくても保育士資格は取得できてしまうため、「誰でもできる仕事」になってしまっているという側面はあります。
上記のような背景があるにしろ、保育について頑張って勉強したにもかかわらず、「誰でもできる仕事」と一蹴されてしまうとモチベーションが下がるのは当然です。
保育は普通の家庭の育児とは別物ですね・・・
「二度とやりたくない」と言われるのに保育士が人気の理由
保育士を二度とやりたくない言われるのに保育士が人気なのはなぜでしょうか。
その理由は主に以下3つが挙げられます。
- 純粋に子どもが好き
- やりがいがある
- 保育士に憧れがある
順番に解説していきます。
純粋に子どもが好き
保育士を目指す一番の理由としては、やはり子どもが好きだからというものが一番多いです。
自分の弟や妹のお世話をしたり、近所の自分より年下の子たちの面倒をみるといった経験から子どもを好きになるケースが多いようです。
子どもの無邪気な笑顔はかわいいですし、元気いっぱいの子どもたちと毎日触れ合える保育士は、子ども好きにとって非常に魅力的な職業です。
やりがいがある
子どもの成長を誰よりも間近で見られるのは保育士の特権です。
- 昨日まで歩けなかった子が歩けるようになった
- 全く喋らなかった子が自分の意思を言葉にするようになった
など子どもの成長を日々感じられます。
そのため日々の業務も「子供たちのために頑張ろう」とやりがいを持ちやすいです。
また、自分が担当したイベントなどで子どもが笑顔になってくれたりすると、保育士をやっていてよかったと感じる保育士の方も多いようです。
保育士に憧れがある
自分が小さいころに通っていた保育園の先生に憧れて保育士を目指すという方もいます。
保育園の先生が絵本を読んでくれたり、悲しいときに慰めてくれたりした経験から、保育園の先生へ憧れをもつというケースが多いようです。
そういった方は、今度は自分が子どもたちに保育園での楽しい生活を提供したいといった気持ちが強いです。
保育士を「二度とやりたくない」と思った時の対処法
保育士を二度とやりたくないと感じたときの対処法は以下の3つです。
- 他の園に転園する
- 時短勤務など勤務形態を変える
- 転職サイトに登録する
順番に解説していきます。
他の園に転園する
保育士は続けたいけど今の園で働き続けるのは嫌だ・・・
そんな時は、他の園への転園が選択肢の一つとして挙げられます。
他の園であれば保育士資格を生かせるため、給与を下げることをせずに転職できる可能性が高いです。
園の保育の方針に納得できなかったり人間関係をリセットしたい場合は、他の園への転園をおすすめします。
時短勤務など勤務形態を変える
フルタイムでの勤務がきつい・・・
書類とか正社員の仕事がめんどくさすぎる・・・
上記のような悩みであれば、今の園で時短勤務のパートなどに切り替えるのも有効な手段です。
ただし正社員勤務の時より給与は下がる可能性が高いので、副業などで別の収入源を確保しておく必要があります。
転職サイトに登録する
保育以外の仕事もやってみたいかも・・・
そう思ったら異業種への転職をサポートしている転職サイトへの登録がおすすめです。
保育士の方は、コミュニケーション能力が非常に高く、共感能力も高い方が多いため異業種でも重宝されるでしょう。
異業種へ転職するならIT業界への転職がおすすめ
異業種へ転職したいけど、どの仕事を選べばいいかわからない・・・
もしあなたが保育士から異業種への転職を考えているのであれば、IT業界への転職をおすすめします。
おすすめする理由は、IT業界には他の業界にはない多くの魅力があるからです。
- 未経験からでも就職しやすい
- 年収が高く、昇給しやすい
- 柔軟な働き方ができる
- 専門スキルが身につく
- 将来性がある
- 肉体的に楽
給与水準も高いため2~3年経験を積んでスキルを磨けば、正社員なら年収400~500万、フリーランスとして独立すれば年収700万~800万くらいは割とすぐに稼げます。
またIT業界は人手不足が深刻で、近年は異業種からの採用を積極的に行っているため、もしIT業界に興味があれば今がチャンスです。
ITのことなんて全然詳しくないけど大丈夫かな?
IT未経験の人専用の転職エージェントがあるから大丈夫です!
学ぶ姿勢さえあれば就職できます!
IT業界への転職に不安があるかと思いますが、ウズカレITが提供している教育プログラムを受講しスキルを身に着ければ、IT業界への転職は余裕です。
相談は無料ですので、IT業界への転職について一度相談してみてはいかがでしょうか?
\高年収と理想の働き方を手に入れよう/
まとめ
本記事では、保育士を二度とやりたくないと感じる理由と対処法について紹介しました。
保育士になる方はとても優しく面倒見がいい方が多く、人間的に非常に魅力的な方が多いです。
その反面、優しさに付け込まれてやすいので、勤務先の企業や一緒に働く人にいいように使われて疲弊しがちです。
もしあなたが今の職場から大切にされていない・評価されていないと感じるのであれば、転職などを検討してみてください。
保育士を頑張られた経験があれば、きっと今よりいい企業に巡り会えるはずです!