勤続年数が短い?IT業界

就職や転職を考えている場合は、その仕事に就いたときの給与・待遇を目安にすることが多いです。

 

IT業界に就職や転職を考えている人は、好条件の仕事を求める傾向にあります。
コンピューターを使いこなせる若い人が増えたせいか、新卒の学生の間でもIT業界は就職の人気業種となっています。

 

しかし、残念ながらIT業界の平均勤続年数は2年から3年と非常に短いです。
好条件・好待遇で就職や転職した人材が定着しにくいのです。

 

最先端の仕事に憧れて就職したはずなのに、定着しないのはなぜでしょうか?

 

 

IT(InformationThechnology)は近年、飛躍的に成長・発展しました。
私たちの生活が、ITの発展によって根本的に変わりつつあるのです。
会社のみならず、一般家庭の生活までもITの技術なしでは成り立たないと言っても過言ではありません。

 

ITは現代社会の中心的な役割を担っているにもかかわらず、人材が業界に定着しない。
このことは大きな社会問題になっています。

 

IT業界の平均勤続年数が低い理由、それは技術革新の速さにあります。
技術が普及して5年も過ぎると陳腐化するのです。

 

開発したシステムが10年もメンテナンスをせずに継続利用できることは、まずありえません。

 

技術革新が早いサイクルで進むということは、それに携わるITエンジニアにも適応を求められます。
常日頃から新技術に興味を持ち、自分の技術として取り入れる能力が必要なのです。

 

新しい技術を覚えても、5年が限度。
IT技術者は料理の腕を磨く板前さんのように、日々自分の技術を磨かなくてはなりません。

 

 

ITの平均勤続年数が低い2つ目の理由、それは派遣や契約社員などの雇用形態(働き方)です。

 

企業でシステムを開発する際、開発は外部委託するケースが多いです。
委託を受けたシステム会社は、自社のメンバーでは賄えないSEやプログラマーをさらに外部委託します。
契約社員を採用したり、他社からの派遣社員で補充するのです。

 

システムの開発期間は長くても3年、短いと半年程度で終了します。
開発が終了すると同時に派遣・契約社員の技術者も解雇されます。
別の会社の開発案件があるたびに、派遣されたり契約社員として雇用されることを繰り返します。

 

 

また、IT業界の平均勤続年数が低い3つ目の理由は教育制度にあります。

 

教育制度は主に技術習得のみに特化した内容です。
人とのつきあい方など、人間形成の機会を与えられないまま仕事をしていくことになります。

 

教育メニューはメールなどの媒体で提供されることがほとんどです。
知識教育がメインで、先輩が後輩に教えるなど人間同士コミュニケーションを取る方法ではありません。

 

結果として人を使う技術・マネジメント能力が身につかず、まともな会話ができないエンジニアが増えます。
熟練エンジニアでも人と上手にコミュニケーションが取れず、辞めていく人がいるのです。

 

転職や就職のエージェントを選ぶ際にも、教育体制を見極めることがポイントとなります。

トップへ戻る