ITの離職率は高いのか

IT業界は、アパレルや流通業などと並んで比較的離職率が高い業態と言われています。

 

各企業には離職率の数値公表義務がありません。
収集できる数値に基づき、一部の業者がランキング形式でまとめ、公表しています。

 

よって、離職率ランキングはあまり正確とはいえません。

 

 

ただ、IT業界単体では人材の出入りが比較的多いのが事実です。
入ってくる人数と辞めていく人材が拮抗しています。

 

離職率がランキング形式で取り上げられ、興味をそそるのはなぜでしょう?
それは仕事の過酷さや給与の多さなどの社員待遇を知りたいからです。

 

離職率が高い企業は、

  • 社員が定着しないのは過酷な労働条件があるのでは?
  • 仕事量に見合った給料を受けていない

などのイメージを持ちます。

 

誰もが、過酷労働を強いて給与が安い企業には入りたくないと思います。

 

 

かつてIT業界の人材は、背広を着ている土方集団『デジタル土方』などと揶揄されていました。
労働環境は地味で昼夜のやっつけ仕事が多く、労働時間も長時間で過酷な労働状況でした。

 

給与は比較的高い水準にありましたが、残業は月に200時間は当たり前。
体を壊したITエンジニアが次々に辞め、結果的に深刻な人手不足に陥りました。

 

IT業界は改善を余儀なくされたのです。

 

 

派遣労働法が改正され、エンジニアは自分の技術やスキルを重んじるようになりました。
所属会社の言いなりになることは愚の骨頂だと思いはじめたのです。
技術・スキルを磨きをかけるため、積極的に転職をするようになりました。

 

 

もはやIT業界には劣悪な労働条件で働くエンジニアは皆無です。
IT全体でもキャリアパスに重きを置いた採用を取り入れています。

 

技術やスキルの高いエンジニアが自己実現のために転職をする。
それが結果として業界全体の活性を促すこととなりました。

 

IT業界の離職率が高い理由は、現在の働き方の変化によるものなのです。

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